【ご質問】ローンは用途の違いによって何が変わりますか?

Q.最近結婚したばかりなのですが、将来マイホームを購入することや子供の教育などを考えると今後ローンを利用することもあるのではないかと思っています。さまざまなローンがあってよく仕組みがわからないのですが、用途の違いによってどんな違いがあるのでしょうか。どなたかざっくり教えていただけないでしょうか。

A. あなたはまだお若いようですが、すでにマイホーム購入や子供の教育まで考えておられて頭が下がります。わたしがあなたと同じくらいの時はなんとか自分の稼いだ金で家を建ててやる、と息巻いていたものですが。

あなたがお気づきの通り、ローンには様々な種類があり、銀行によって様々な目的型のローンが提供されています。もっとも一般的なのはなんといっても住宅ローンですよね。その他にも多くの方が利用するのはマイカーローンや教育ローンなどがあります。こうしたローンの特徴は借り入れ額の総額が数百万、数千万、住宅の場合には数億にもなりうることから、返済が長期にわたるのが特徴です。そして、返済が長期にわたるということはどういうことかと言いますと、金利が比較的低めに抑えられることになります。上に挙げたような主要な目的型ローンは金利は通常年率5パーセント以下に抑えられています。

中でも住宅ローンは返済期間が相当長期に及ぶために変動金利か、固定金利を選ぶこととになります。住宅ローンにおいて変動金利を選ぶか、固定金利を選ぶかという問題は相当悩ましい問題なのですが、将来どうなるかなんて誰にもわからないのですから、あれこれ頭を悩ませるよりも、返済計画の立てやすさに主眼をおいて、固定金利を私はみなさんにオススメしています。

大手メガバンク以外にも地方にもたくさんの地元に根ざした銀行があり、そうした銀行には上にあげた目的別ローン以外にも結婚式費用だったり、お稽古事だったり、入院費用や不妊治療目的のローンもあります。ですから、必要に応じて、あなたが借り入れる目的がはっきりしているようだったら、是非そうしたプランを利用することを強くオススメします。もう一度繰り返しますが、そうした目的型ローンは金利が低いので。

しかし、借り入れる目的が必ずしも決まっているわけではないこともあるでしょう。その際にはフリーローンを利用することになるでしょう。フリーローンは目的を決めないで借り入れることができる融資です。通常は銀行のサービスで、キャッシングは消費者金融が提供するサービスであることが多いようです。あなたはまだ借り入れなどをしたことがないようですから、ここできっちりと言っておきますが、お金は借りないに越したことはありませんが、どうしても借りる必要があるのなら、銀行から借りてください。なぜなら、こうしたフリーローンにおいても銀行のほうが金利が低いからです。消費者金融と比較すると3パーセントほどの違いは出てくるかと思います。ただ、その分審査が厳しいという現実がありますが、今から審査基準の低い消費者金融に照準を合わせるのではなく、借金するなら銀行、というつもりでいてほしいと思います。

以上、ローンの用途によってどういう違いがあるのか、ざっくりと解説してみました。今後の人生設計の一助になれば幸いです。

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