【教えて】クレジットカードとカードローンの違い

Q.現在クレジットカードを3枚もっており、必要に応じて使い分けていますが、CMなどでカードローンの広告をみると一体どんな違いがあるのだろうと思います。クレジットカードにもキャッシングできる機能がついているので、それで十分なのではと思うのですが、その上さらにカードローンを必要とする人ってどんな人達なんでしょうか。クレジットカードとカードローンの違いを教えてください。

A. あなたがおっしゃるとおり、最近のほとんどのクレジットカードにはキャッシング機能がついているので、カードローンに近づいてきていると言えるかもしれません。こうした比較の問題をするときには、そもそもどうだったのか、ということを考え直してみるとわかりやすいですので、せっかくですから、ここではそもそもクレジットカードとはどんなものだったのか、ということを考えてみましょう。

クレジットカードの主な機能はあなたもお分かりのとおり、買い物の際に現金がなくても、クレジットで購入できてしまう、という機能ですよね。これはわかりやすく言えば、現金が手元になくても、信販会社があなたの替りに立替払いをし、後ほどあなたはその信販会社にお金を返す、という仕組みになっています。当然、信販会社とあなたの間には信頼関係がなければなりません。ですから、クレジットカードをつくるときには審査があるわけですね。そして、年収が多ければ多いほど、持つことのできるクレジットカードはパワーアップしていき、ゴールドカードやプラチナカードに変化していくというわけです。これはそれだけ信販会社のカード保有者に対する信頼が強いということを表しています。

さて、そもそもクレジットカードはこうした決済機能をもったカードとして活躍していました。これは大変便利な機能です。なんといっても現金を持ち歩かなくても、あるいは現金は現在手元になくても、信販会社のあなたに対する信頼を基礎に支払いを先送りできるのですから。クレジットカードがもっとも活躍する場所はなんといっても海外旅行の際でしょう。現金で買い物をしようとしたら、日本円を現地の両替所でその都度現地通貨にし、しかも落としたり盗まれたりする不安を抱えながら持ち歩かなければなりません。しかし、世界中どこでも大きなショッピングモールなどに入っているお店はクレジットカードで買い物ができるわけですから、一枚持っていれば基本的には安心です。ホテルも大きなホテルはOKです。

しかし、例えば、この海外旅行というシーンにおいて、地元の小さなお店、あるいは屋台で食事をしたいとき、あるいは小さな宿に泊まろうというとき、必ずしもクレジットカードを使えるわけではありません。その場合はやはり現地のお金を引き出すしかないわけです。そこで登場するのがクレジットカードのキャッシング機能です。特に海外旅行ではATMで現地通貨を引き出すことができるので大変便利なわけです。

さて、ここで生まれる疑問が、じゃあ、なんでクレジットカードだけだとダメなの?というあなたの質問です。ひとつの大きな理由は限度額の違いです。クレジットカードのキャッシング機能はあくまでもおまけみたいなもので、最高でも100万円が限界でしょう。しかし、場合によってもっとも大きな限度額を必要とする人たちがいるわけです。そういう方たちはカードローンを利用して、専門的に借り入れをするのです。特に個人事業主などは個人で買い物をする際にはクレジットカード、事業目的にはカードローンという使い分けをしている方もいらっしゃいます。

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