【不安】年金受給者でもお金を借りることができますか?

Q.退職したばかりですが、受け取れる年金がさほど多くないようなので、借り入れで足りない分を補おうと思っています。不動産があるので、それを担保に借りられるところを探しています。年金受給者でも借りられるカードローンなどがあれば教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

A. 退職ばかりの方ということで、わたしより人生経験のある方なので、しかるべき敬意をはらいたいとは思いますが、まず考えていただきたいのは本当に借り入れが必要ですか、ということです。きっとこれまでも不動産を購入する際などにローンなどを組まれたかと思いますので、借金の返済がどれだけ大変かはご存知のことと思いますが、またそれを味わっても構わないと思っていらっしゃるわけですね。

結論から言いますと、正直言いまして年金受給者の方が借り入れをするのは難しいのは確かです。そのひとつの理由はこんなことを言っては大変失礼ですが、お金を貸した相手が亡くなるリスクも考慮に入れなければならない、ということです。もちろん、貸した相手がなくなれば、その債権は相続されます。しかし、相続された相手がおなじように返済能力のある方とは限りませんし、最悪その相続を放棄するということも考えられるわけです。それだと貸す側も貸倒になってしまいますようね。そんなわけで、年配の方に貸金業者が貸付に慎重になるわけです。多くのところが年齢制限を設けていて、低いところでは65歳以下、高いところでも69歳以下というのが限界のようです。

質問者の方には不動産があるということですから、ここでは「リバースモーゲージ型」のカードローンについてご紹介しましょう。これはどういうカードローンかと言いますと、あなたの土地なり、家屋なり、いま持っていらっしゃる不動産に根抵当権を設定し、お元気でいらっしゃる間は返済はせずに、なくなった後にその不動産を売却し、その売却代金によって返済するというカードローンです。新しい形のカードローンとして注目を集めていますが、日本人にはなかなか浸透しにくいのも事実です。なぜなら、多くの方はご自分の子供や孫に形になるものを残したいと思っておられるので、自分の老後のために不動産を食いつぶすような方法はなんだか気持ちが咎めるようなのです。ですから、このローンを利用なさるかはご質問者の方の人生観も関係しているように思います。亡くなってからのことよりも、生きている間、自由にできる資金を手元に置いておいて充実した老後を過ごしたい、個人の幸せを大事にするかたにはこのローンは向いているのではないでしょうか。いずれにしてもご家族との相談が必要になるかと思いますが。

いずれにしても、お金が一番大事な要素でないと言え、充実した老後を過ごすためには、旅行するにしても、美味しいものを食べるにしてもそこそこのお金が必要なのも事実です。上にあげた情報を参考にしていただき、ローンを賢く利用なさることをオススメいたします。

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